介護業界で働くことは悩みがつきもの?
人と人とのかかわり合いである介護のお仕事。ハードな面もあるため、仕事で悩みを抱える人が多いと言われます。そこでどのような悩みがあるかまとめてみました。悩みに対しての対処法をご紹介します!
1体力的な悩み
介護業界では、利用者を抱えたり、中腰になったりする場面が多いです。そのため「腰が痛くなる」「関節が痛い」といった体力面での悩みがあります。加えて夜勤や、長時間労働で肉体的にハードという悩みも。
体力的な悩みには、体力を付ける方法もありますが、それだけではなかなか改善されないと思います。その場合は夜勤を担当しなくても済むような職場に転職するや、短時間労働のパートに変えるなどの方法で対処しましょう!
2.利用者とのコミュニケーションでの悩み
利用者とどのようにコミュニケーションを取ればいいか悩む方が多いです。中には、「利用者に強い言葉を言われる」、「コミュニケーション不足で不仲になった」というトラブルも。
そうならないためにも、対処法として、「おはよう」や「ありがとう」といった基本的な挨拶からコミュニケーションを広げていきましょう。利用者の話は、返事やうなずきで共感を表します。話すのが得意である必要はありません、共感をし続けることで相手の話題を引き出していくのです。頑固で口数の少ない利用者でも根気よくコミュニケーションを取ることで心を開いでくれる場合があります。
また認知症の方であれば、「否定をしない」「大きな声は出さない」は基本です。同じ話を繰り返していても、我慢強く何度も共感して聞きましょう。
3.利用者家族とのコミュニケーションでの悩み
利用者家族とのコミュニケーションで悩む介護士もいます。利用者とはうまく関係を気付けているのに、家族とうまくいかないのはつらいですよね。
利用者家族とは、介護の事務的な内容だけを伝えていては、コミュニケーションは成立しません。日々のあったことや、時には利用者家族の立場になって話してみましょう。挨拶や利用者についての共通の話題から少ずつ関係を築いていきます。コミュニケーションが取りやすい関係になれば、利用者家族とのトラブルも回避できます。
4.待遇面での悩み
介護職は「きついのに待遇が良くない」という声をよく耳にします。確かに、介護福祉施設の介護士の給与は、※平均184,580円(厚生労働省平成27度調べ)のため決して高給とは言えません。※介護職員処遇改善加算(|)~(|V)の届出をした事業所における介護職員(月給・常勤の者)(勤続1年未満の者を含む)給料の平均給与面・待遇面の改善は2015年4月から「待遇改善の取り組み」で国が後押ししています。例えば「キャリアパスを一元化させる」、「キャリアアップすれば給与がアップする仕組みを作る」です。そのため、資格を取得していけば給与のアップは見込めます。
福利厚生や労働時間は、事業所によっても異なります。中には今働いている事業所の福祉施設よりも、高待遇の施設があるかもしれません。待遇があまりにも期待できない場合は、転職を考えるのも1つの方法です。
5.将来性の悩み
介護のお仕事では、「一生続けられる仕事か不安」という人もいます。特に男性介護士は、自分自身が年を取ったときに仕事を続けられるか不安になるという声が多いです。確かに現場で介護の仕事を一生続けるには肉体的にハードな面があるかもしれません。しかし、ケアマネージャーにスキルアップしたり、デスクワークである介護事務にキャリアチェンジしたりする方法があります。中には介護事業を始めて事業所長になる方もいます。そういう風にキャリアアップしていけば、一生介護の仕事を続けるというのも可能なのです。むしろ現在は介護業界での仕事は求められている傾向です。2025年には超高齢化社会に突入します。そのため、介護事業を自ら開くのは追い風傾向です。介護をビジネスで見たとしても大きなチャンスは広がっているのです。
悩みはつきもの。でも悩んでいるだけでは始まらない!
介護職の仕事は、人と人が近い距離で関わる仕事のため悩みが起きやすいです。しかし、悩んでいる間は、状況は変わりません。介護の仕事を続けられるように、時にはキャリアアップや転職も視野に入れておきましょう。今後待遇面がさらに改善されることを期待して、あなた自身もさらに良い環境で働けるように今一歩踏み出してくださいね!
※掲載情報は公開日あるいは2023年04月09日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。