みなさんこんにちは!介護ワーカー編集部です。
本日の転職エピソードはギスギスした雰囲気に気持ちが暗くなっていく日々を終わりしようと転職を決意されたTさんの体験談をご紹介します。
介護職の転職エピソード
Tさん
女性/30歳 2回目の転職
前職:デイサービス/介護職
現職:デイサービス/介護職 介護職の転職エピソード/Tさんの場合
転職されて3ヶ月になりますが、新しい職場には馴染まれましたか? それはなによりです。改めてお話を聞かせていただければ幸いです。 利用者さんのためって一体何だろう?
早速ですが今回なぜ転職しようと思ったのか聞かせていただいてもよろしいでしょうか。 はい。学生の頃から利用者さんのことを第一に考えた介護がしたい!と思っていました。
以前の職場は「利用者さんのために」ということを一番大切にしているとの理念を掲げていたので、良い介護ができるかなと思いました。 「利用者さんのために」って聞こえは良いですが、実際はとても難しいものだったりもしますよね。 そうなんですよね。
実際の現場でも「利用者さんのためだから」とか「利用者さんのために」なんてことを言われたりもしたのですが何かすごく違和感があって。
ずっとモヤモヤしてたのですがそのモヤモヤに正面から向き合うこともなく、日々の業務をこなしていました。
だけどある時、気付いてしまったのです。 はい。
その職場で使われている「利用者さんのために」という言葉は、介護者に取って都合の良いように物事を運ぶためであるということに気づいてしまったんです。
今までここで何をしていたのだろう。これは自分のやりたかった介護じゃないと思いました。 なるほど…とても深い気づきだったのではないでしょうか。それがあって転職しようと思われたということでしょうか? 大きな理由はそれがきっかけです。
しばらくは転職したいなぁと思ってはいてもモヤモヤしたまま働いていました。
どこにいっても大して変わらないかなと思ったのと、働きながらの転職活動って時間的にも難しくて。
だいたい日勤が終わる頃にはハローワークとかの公的機関って終わってる時間帯ですし、インターネットで求人を見るくらいで終わっていました。 休職者の方からよくお聞きします。
ハローワークに限らず公的機関って労働者に優しくないと言いますか、仕事が終わる時間にはたいがい閉まっているんですよね。 転職しよう。そう思っても行動するまでに時間がかかった
実際に行動されたきっかけは何かあったのでしょうか? 実際、転職しようと思っても行動することって本当に難しい。毎日、起きて仕事行って帰ってきて寝るという生活の繰り返しでした。
たまたまいつもと違う帰路を辿った日に広告が目に飛び込んできました。それが介護ワーカーさんの広告だったんです。 なるほど…何かに導かれたような運命的なお話ですね。 心の奥底ではきっともうずっと前から辞めたかったのでしょうね。
その場で即、転職支援サービスに登録しました。翌日に電話をかけてきてくださったのですが、アドバイザーさんが話を聞いてくれたことは本当にうれしかったです。
本当に限界だったので「あなたに合いそうな職場がありますよ」と提案してくださって救われたと思っています。 そうだったんですね。お役に立てたようで何よりです。 いただいたそのお電話で見学の日程も決めて、とんとん拍子で転職が決まっていきました。 こじんまりとしたところで働きたい。すべての希望が叶った。
それからの転職活動は具体的にどのようなことをされたのかお伺いしてもよろしいでしょうか? はい。
転職する前に働いていたデイサービスは、いわゆる大規模デイサービスで1日におよそ30人前後の利用者さんが来られていました。
それより前は老健で働いていたので次は、こじんまりとした少人数の施設で働きたいと思いました。 なるほど。
利用者さんの人数が多いとどうしても対応が業務になってしまうというお話も以前聞いたことがあります。 少人数の施設であれば、本当の意味で「利用者さんのための介護」ができるのではないかと考えたからです。
まずは見学に行ってみようかなと。大規模デイでは入浴介助やレクリエーションを担当することが多かったのですが、食事介助や排せつ介助などもしないわけにはいきませんし、ただただ時間に追われていたので、夕方になる頃にはいつも疲労困ぱいでした。 そうだったのですね。
たしかに30人と15人の事業所で考えると単純に業務量が2倍ですもんね。実際に見学に行かれてみていかがでしたか? いくつかの候補の中から、2つの施設に見学に行きました。
どちらの施設も魅力的でしたが働くスタッフの楽しそうな笑い声が印象的だったデイサービスさんの面接を受けることにしました。 スタッフさんが笑えているというのは良いですね。余裕があるんでしょうね。 まさにその通りです。
面接をしてくださったのは管理者さんだったのですが、管理者さんの介護観に感銘を受けまして…
私も自身の介護観を話し、面接というよりは熱く語り合った時間でした。
おかげさまで翌日には採用の通知をいただき、現在に至ります。みなさん余裕があるので仕事も楽しくできています。 やはり、一緒に働く人たちとビジョンを共有できるというのは働くうえで大切なことですよね。 本当にその通りだと思います。今の施設で働くようになって3ヶ月目に入りましたが、理想の介護ができています。環境って求めれば得られるんだなと思いましたね。 それは良かったです。最後になにかあればお願いします! 転職して本当に良かったです。できる限り長くこの施設で勤めたいと思っています。 素敵なお話を聞かせてくださってありがとうございました。また何かあればいつでもおっしゃってくださいね。 【編集部からの一言】
今回お話ししてくださったTさん。
色んなところに気を配ることができる方だと感じました。
「利用者さんのため」というと聞こえが良いですが、本当に自分がやりたい介護とは何か?を追求され、答えを得たことは今後のキャリア形成にも大きくかかわってくることと思います。
理想と現実のギャップが大きければ大きいほど悩みの溝は深まってしまいますが、ご自身でそこに気付かれて行動され、ご希望通りの転職ができて何よりです。
それは紛れもなくTさんの力です。これからも自信を持ってがんばってください!!!
※掲載情報は公開日あるいは2020年06月13日時点のものです。制度・法の改定や改正などにより最新のものでない可能性があります。