介護スタッフの皆さん。働きやすい職場を求めて転職したものの「こんな職
場、もう限界!」「また転職に失敗した」という苦い経験はありませんか?
一方で、一度も転職に失敗したことのない介護スタッフさんもいます。
その違いは一体なんなのでしょうか。
そこで、転職に失敗する方の共通点と成功する方の違いについてご紹介します。
ポイントをつかんで転職を成功させましょう!!
さっそく、転職失敗例から見ていきましょう。
転職失敗エピソード
Aさん 27歳 女性
【介護スタッフ1年目 デイサービス勤務】
家から近く介護職員初任者研修の資格で働ける施設を探していた時、折り込みチラシで近隣のデイサービスの求人を見つけました。
前職は先に退職してしまい無職で金銭的にも心配だったので迷わず応募をし、すぐに入職が決まりました。
ですが、初日からお局パートさんや介護スタッフを見下す看護師にこきを使われるうえ、介護度が高い利用者さんも多いので、1つの仕事を終わらせるのが精一杯でした。
また、時間外労働をしているにも関わらず残業代は無く、想像してた以上に給料が低いんです。
給料と仕事量の割合が合わず転職を考えるようになったんですが「また失敗したらどうしよう」という不安な気持ちがあり転職活動がなかなか進みません。
辞めたい気持ちをおさえつつ、だらだらと働き続けている状況です。
こんな状態のなかでもAさんは頑張って働いてるようですが、どんなところに失敗を感じたのか詳しく掘り下げてみましょう。
エピソード内で生じた失敗点とその対策
失敗点をピックアップし、その対策を考えてみましょう!
失敗点(1)チラシの情報だけで入職を決めてしまった!
Aさんは前職をすでに退職していて金銭的に不安があり、就職先を早く決めて余裕を持ちたいと焦ってしまったようですね。~対策として~
金銭的に不安であれば退職してから転職活動をするのではなく、働きながら転職活動をするようにしましょう。そうすることで当面の生活費に余裕が生まれ、じっくりと転職活動ができます。前職を退職するのであればその前に貯金や転職活動計画を作っておくことで、焦らず計画的に進めることができるでしょう。チラシの情報も大事ですがそれ以上に得られる情報も多くあるので、色んな角度から調べましょう。 失敗点(2)仕事内容が辛かった!
事前に下調べしなかったことで、全体的に介護度が高く業務量が多いうえ残業ばかりの仕事とは考えてなかったようですね。~対策として~
入職前であれば施設見学や入職体験ができるかを調べ、実際に数時間だけでも働いてみることをおすすめします。入居者の介護度を知れたり、職場の雰囲気を味わうことで転職活動の参考になります。すでに入職されている場合は、上司に相談し施設内の働き方を改善する話し合いを行ったり、一人では難しい作業は協力してもらうことが大切になります。利用者が楽しく快適に生活できることが1番です。自分だけが辛いわけではないと思うので協力し合える環境作りをしていきましょう。 失敗点(3)給料が低かった!
チラシにのっていた給料を下回り、サービス残業ばかりで給料が極端に低いことを入職してから気づいたようですね。~対策として~
入職前でしたら、施設見学の際聞きづらいかもしれませんが金銭的な面まで直接聞くことをおすすめします。また、給料を上げる1つの方法として介護職員初任者研修以上の資格を取り資格手当をもらうことが挙げられます。場所によってもらえる金額はそれぞれですが資格を持っておくと有利です。入職後で資格が取れない環境であれば生活費を節約することを考えたり、副業OKであれば副業をすることで給料を補えるかもしれません。資格についての参考サイトはこちらからご覧になれます。【介護ワーカー 介護資格について】 失敗点(4)人間関係が悪かった!
お局パートさんや上から目線の看護師さんに目をつけられ、こきを使われるなんて想像していなかったでしょう。
実はこの人間関係の問題は退職理由の1位に挙げられているんです。
下のグラフは介護関係の仕事を辞めた理由の上位5つです。
参考:「平成29年度 介護労働実態調査」-公益財団法人介護労働安定センター人間関係の問題で退職される方がこんなに多いのは意外ですよね。では、この人間関係の問題についても対策を考えてみましょう。~対策として~
入職してから気づくことが多いと思いますので、その時は上司や同僚、友人に相談して解決することもあるでしょう。また、自身がコミュニケーションスキルを上げることで人間関係を良くすることにも繋がるかもしれません。入職前であれば施設見学に行き、雰囲気を見て現場スタッフから情報を聞くことが大切です。介護の仕事をするうえで人間関係は絶対に関わってくることですが、仕事は好きなのに人間関係が悪いため辞めてしまう方が多いのは非常にもったいないことです。上記に挙げた対策でうまく対応できず転職につまずいてしまった時は、転職エージェントなどに相談することをおすすめします。人間関係だけではなく、Aさんが失敗した給与や仕事内容などに関しても詳しく相談にのってもらえます。一人で不安を抱え込んでいたらいい結果も生まれません。思い切って相談してみてはいかがでしょうか!続いて、逆の成功例も見てみましょう。 転職成功エピソード
Bさん 30歳 男性
【介護スタッフ5年目 介護付き有料老人ホーム勤務】
2年前に介護スタッフとして特別養護老人ホームで働いてましたが、キャリアアップをしたいと思い入職中にコツコツと転職活動をしていました。
自分はどんな人間かどんな施設が合うかしっかりと分析し、掘り下げていくと介護付き有料老人ホームがあっていることに気が付きました。
そして、気になる施設をいくつかピックアップしWebサイトで情報を得て、休日に見学や体験入職ができる施設へ行き、雰囲気を見てきました。
施設で働いているスタッフからも話を聞いたりと隅々まで細かくじっくり調べました。
そして、一番自分の雰囲気に合っている場所に入職が決まり、退職後すぐに入職できたので金銭面の不安もなく転職活動をすることができました。
介護福祉士の資格も取り、今ではスタッフリーダーという責任感のある仕事を任されていますが楽しく働いています。
転職に成功したBさん。
目標だったキャリアアップも行え、充実しているみたいですね。
そのBさんが転職を成功させたポイントをおさえてみました!
転職が成功したポイント!
成功点(1)働きながら転職活動をしていた!
Bさんは転職を考え始めた頃から、働きつつ焦らずコツコツと転職活動を行っていました。
また、仕事や身体に支障が出ないよう空いた時間や休日に活動しており、金銭面にも余裕があり万全な形での転職ですね。
成功点(2)自己分析を行っていた!
自分の性格を細かいところまで分析し、どんな働き方をしたいのかを詳しく書き出していました。
そのうえで施設形態の特徴などを調べ、自分の性格に合う施設を見つけ出していました。
成功点(3)情報収集を行っていた!
気になった施設を全てピックアップしWebサイトで情報を集めた後、見学ができる施設であれば見学に行き外側だけでなく内側の情報も手に入れていました。また、体験入職を実施している施設でその施設ならではの介護を体験していました。これなら気になる施設の比較もできますね。介護施設は、施設形態で介護度や仕事内容が変わってきます。どの施設形態が自分に合っているのか、まずは施設の特徴を把握しておくことが大切です。色々な施設形態を知って、あなたに最適な職場を見つけましょう。【施設形態ごとの特徴をご紹介】 成功点(4)在職者の話を聞いていた!
見学時、施設を見回り雰囲気を見るだけではなく実際に現場で働いている方から話を聞いて、リアルな施設情報を手に入れていました。
直接話を聞く場合、見学を担当してくださった方へ在職者との対談を希望します。
忙しいと思うので、事前に何を聞きたいかまとめておくとスムーズに聞けるでしょう。
施設の雰囲気やスタッフの様子を知ることで自分が入職した時のことがイメージしやすいです。
それでは、2つのエピソードを交えて失敗したことから得られる成功のヒントをまとめてみましょう。
失敗例、成功例から導き出す成功の秘訣!
成功する秘訣を2点にまとめました!
焦って転職しない!
転職する理由を明確にしておくことで本当に転職をするべきか、なぜ転職をしたいのか改めて考えることができます。
少ない情報で転職先を決めず、より詳しい情報をネットや見学などで得て、納得のいく転職先をみつけましょう。
応募先を1つに絞らずいくつか挙げて比較してみると、違いが分かりやすく応募したい施設を決めやすいでしょう。
自己分析などの事前準備をしておくことで自分に合う転職先が見つかり、新たな自分を知ることができるので自信にも繋がります。
下調べをしっかりする!
給与、施設形態、残業数などの分かる範囲の情報を得ておき、他の施設と比較出来るようにしておきましょう。
施設見学や体験入職できるかを聞き、現場を隅々まで見せてもらうことで実際に働いた時と働く前とのギャップは生まれず、失敗は防げるでしょう。
現場スタッフの話を聞くことで、施設の様子やスタッフの人間関係も伺えるでしょう。
さいごに
いかがでしたか?こうして見てみると、失敗しても様々な解決方法があるように思えます。失敗したままで終わらせず「失敗」を一つの踏み台と考え、成功を手に入れましょう!!転職を失敗させないためにも、スケジュール管理をすることが大切です。次のコラムでは効率的な転職スケジュールを紹介していますので是非ご参考ください。【効率的な転職スケジュール】